eSIMの設定には、スマホ以外にもう1台端末が要る。Holaflyでヨーロッパ4ヶ国を回った

通信・eSIM

2025年9月、スイス・ドイツ・デンマーク・イギリスを約15日かけて回りました。
通信はHolaflyのヨーロッパ周遊eSIMを使っています。

結論から書きます。

使い始めてからは、まったく問題ありませんでした。
速度も十分で、国境を越えても何ひとつ触る必要がない。

つまずいたのは、設定のときです。

eSIMの設定にはQRコードの読み込みが必要で、
そのQRコードを表示するための手段が、スマホとは別に要りました。

これを知らずに、空港へ向かう途中で設定を始めていました。
たまたま別の端末を持っていたので事なきを得ましたが、
持っていなかったら、その場では設定できていません。

買ったプラン

 ヨーロッパ周遊プラン(データ無制限)
 滞在期間とほぼ同じ、約15日分

国ごとに買い直す必要のない、複数国対応のプランを選びました。
スイス・ドイツ・デンマークと陸路で移動する予定だったので、これが前提です。

データ量に上限がないので、
「あとどれくらい残っているか」を気にせずに済んだのは、
結果的に一番大きかった点かもしれません。

つまずいたのは、QRコードだった

Holaflyでプランを購入すると、eSIMのプロファイルがQRコードで届きます。
これをスマホのカメラで読み込んで、回線を追加する仕組みです。

問題は、そのQRコードをどこに表示するか でした。

読み込む側がスマホなので、QRコードは別の場所に表示されている必要があります。
自分のスマホの画面に出しても、そのスマホ自身では読み込めません。

私は空港へ向かう移動中に、購入と設定を始めていました。
たまたま別の端末を持っていたので設定できましたが、
スマホしか持っていなかったら、その場では詰んでいました。

準備の仕方は3つある

これは「知らなかったから困った」だけの話です。
事前に分かっていれば、どうにでもなります。

 1. パソコンやタブレットに表示する
   私がやった方法です。手元に別の端末があるなら、これが一番早い。

 2. 別の端末で撮影しておく
   同行者や家族の端末で撮っておけば、その画面から読み込めます。
   自分の端末が1台でも、誰かと一緒なら成立します。

 3. 紙に印刷しておく
   スマホ1台だけで行くなら、これが一番確実です。
   紙なら充電も通信も要りません。空港でも機内でも使えます。

とくに3つ目は、端末を1台しか持たない人にとって唯一の手段になります。
出発前に自宅で印刷しておけば、当日は紙を見ながら設定するだけです。

私は3つ目を思いつかないまま出発していました。
別の端末を持っていたから助かっただけで、
印刷しておけば、そもそも悩む必要がなかった話です。

設定は、出発前の落ち着いた時間にやるべき

私は空港へ向かう途中に設定しました。
結果的には間に合いましたが、勧められる進め方ではありません。

移動中は、端末を広げる場所も、印刷する手段も、調べ直す時間もありません。
何か想定外のことが起きたとき、対処する余裕がない。

 ・出発の数日前
 ・自宅で
 ・パソコン、タブレット、または印刷した紙を手元に置いて

この3つが揃っているときに済ませておけば、
当日はスマホの設定を切り替えるだけで終わります。

eSIMは購入してすぐ有効化されるわけではなく、
使い始めるタイミングを選べるものが多いので、
「早く設定すると損をする」ということもありませんでした。

国境を越えても、何も触らなくてよかった

ここは拍子抜けするほど、何もありませんでした。

スイスからドイツ、ドイツからデンマークと陸路で移動しましたが、
国が変わるたびに設定を変える必要はありません。
気づいたら、そのまま繋がっていました。

周遊プランを選んでおけば、国境は意識しなくていい。
複数国を回る旅では、これは大きな安心材料でした。

なお、支払いも同じで、Wiseカード1枚で4通貨すべてに対応できています。
その話は別の記事に書きました。

Wiseカード1枚でヨーロッパ4ヶ国を回った

速度は問題なし。ただし旅行中の使用量は普段の1.5倍

通信速度で困った場面はありませんでした。
地図、検索、SNS、いずれも日本にいるときと変わらない感覚で使えています。

ひとつ実感したのが、旅行中のデータ使用量です。

旅行中は、普段より確実にスマホを使います。
とくに地図です。知らない街で、常に地図を開いたまま歩く時間が長い。
乗り換えを調べ、店を探し、また地図に戻る。その繰り返しでした。

体感として、普段使っている量の1.5倍ほどは使っていたと思います。

私は無制限プランだったので気にせずに済みましたが、
容量に上限のあるプランを検討している方は、この前提で見積もった方が安全です。

旅行中に回線が切れるのは、想像以上に困ります。
地図が見られない、予約情報が開けない、交通機関の変更が確認できない。
知らない土地で、それが同時に起きます。

節約して足りなくなるより、少し余裕を持たせた方が結果的に安く済みます。

日本の電話番号は使えない

これは事前に知っておくべき点です。

Holaflyのプランはデータ通信のみで、日本の電話番号は使えませんでした。
SMSの受信も、日本の番号での通話もできません。

ただし、インターネット経由の通話は問題なく使えます。
アプリを使った通話であれば、日本にいるときと変わりません。

困るとすれば、SMSで認証コードを受け取る必要がある場面でしょう。
銀行やサービスのログインで日本の番号にSMSが届く設定になっていると、
現地でそれを受け取れません。

出発前に、SMS認証が必要なサービスを確認しておくと安心です。

これから使う人へ

 1. 設定は出発の数日前に、自宅で済ませる
   当日や移動中に始めない。想定外が起きたとき対処できません。

 2. QRコードを表示する手段を用意しておく
   パソコンかタブレットに出す、同行者の端末で撮っておく、
   あるいは紙に印刷する。スマホ1台だけだと、その場で詰まります。

 3. 複数国を回るなら、周遊プランを選ぶ
   国境を越えても何も操作しなくて済みます。

 4. データ量は普段の1.5倍を目安に
   地図の使用量を甘く見ないこと。

 5. 日本の電話番号は使えないと考えておく
   SMS認証が必要なサービスは、出発前に確認を。

プランの内容と料金は、Holafly公式サイトで確認できます。

この記事で書いていないこと

 ・他社eSIM(Airaloなど)との比較(使っていないため分かりません)
 ・海外Wi-Fiレンタルとの比較(使っていません)
 ・現地SIMの購入(していません)
 ・テザリングの可否(試していません)
 ・音声通話つきプラン(データのみのプランを使いました)

これらが必要な方は、実際に使っている方の記事を参照してください。

まとめ

 ・ヨーロッパ周遊プランを約15日分。国境を越えても操作は不要
 ・速度は日本と変わらない感覚で使えた
 ・無制限プランなので、残量を気にせずに済んだ
 ・旅行中の使用量は普段の1.5倍が目安。容量制を選ぶなら余裕を持って
 ・つまずいたのは設定。QRコードを表示する手段が別に必要
 ・パソコン、タブレット、同行者の端末、印刷した紙のいずれかを用意する
 ・設定は出発の数日前、自宅で済ませるのが正解
 ・日本の電話番号は使えない。ネット経由の通話は可

使い始めてからは、何の不満もありませんでした。
唯一の関門が、出発前の設定です。
そこだけ、余裕のあるうちに片付けておいてください。

なお、この旅の支払いと移動の予約については、別の記事に書いています。

・Wiseカード1枚でヨーロッパ4ヶ国を回った
・ヨーロッパの鉄道・バスをOmioで予約した

料金やプランの内容は変更される可能性があります。
最新の情報は公式サイトでご確認ください。

なお、この旅の準備を時系列でまとめた記事もあります。

→ ヨーロッパ4ヶ国を陸路で回る準備。何を、いつやったか