ヨーロッパ4ヶ国(🇨🇭🇩🇪🇩🇰🇬🇧)を陸路で回る準備。何を、いつやったか

入国・書類手続き

2025年9月、スイス・ドイツ・デンマーク・イギリスを15日間かけて回りました。
通貨は4種類、移動は鉄道とバス、現地の支払いはカード1枚。

やってみて分かったのは、海外旅行の準備には順番があるということです。

前日に慌ててもどうにもならないものと、直前でいいものがある。
そして、順番を間違えると取り返しがつかないものがあります。

この記事は、その順番をまとめたものです。
それぞれの詳細は、個別の記事に書いています。

2ヶ月前:行き先の入国要件を調べる

最初にやるべきはこれです。理由は、手続きに日数がかかるからです。

「ヨーロッパはビザ不要」とまとめて覚えていると、ここで引っかかります。
実際、今回の4ヶ国のうち、イギリスだけ事前の電子渡航認証が必要でした。

 スイス・ドイツ・デンマーク パスポートのみ
 イギリス          ETA(電子渡航認証)が必要

しかもこの制度は2025年1月に始まったばかりで、
取得していないと搭乗を拒否される可能性があります。
審査には最大3営業日かかります。

あわせて、パスポートの残存期間も確認しておきます。

 → ヨーロッパ4ヶ国を回って、イギリスだけ事前申請が必要だった

1〜2ヶ月前:航空券を予約する

ここで、実は保険が決まります。

クレジットカードの海外旅行保険には、持っているだけで有効になるものと、
旅費をそのカードで支払って初めて有効になるものがあります。

後者の場合、航空券をどのカードで買うかで、保険が有効になるかが決まります。

私は往復の航空券をクレジットカードで払い、条件を満たしました。
これは意識してそうしています。

現地での支払いは、レートの良い別のカードに寄せると決めていました。
そのぶん、保険の条件を満たす役目は航空券の支払いに持たせる。
そう分けて考えていました。

「航空券をどの手段で買うか」は、
同時に「保険が有効になるかどうか」を決める作業でもあります。

 → 決済をWiseに寄せると、クレカの海外旅行保険が効かなくなる

1ヶ月前:現地の移動を予約する

往復の航空券は比較サイトで別に手配し、
ここで予約したのは現地での移動だけです。

ヨーロッパの鉄道は、国ごとに運営会社が違います。
国をまたぐ区間では、どちらの国のサイトで買うのかすら分かりません。

複数の会社をまたいで検索・予約できるサービスを使うと、
鉄道もバスも同じ画面で比較できます。

区間によって最適な手段が変わるので、
「鉄道で移動するもの」と決めつけずに調べた方がいい部分です。
実際、ロンドンからノッティンガムはバスを選びました。

 → ヨーロッパの鉄道・バスをOmioで予約した

3〜4週間前:カードを申し込む

現地の支払いに使うカードは、郵送で届くまで時間がかかります。

私はWiseカードを使いました。申し込みから1週間以内に届きましたが、
出発直前に申し込むと間に合いません。

4ヶ国で4通貨を使いましたが、カード1枚ですべて決済できています。
国境を越えても、こちらで操作することは何もありませんでした。

 → Wiseカード1枚でヨーロッパ4ヶ国を回った

1週間前:通信を用意する

eSIMは「オンラインだから直前でいい」と思われがちですが、違いました。

設定にはQRコードの読み込みが必要で、
そのQRコードを表示する手段が、スマホとは別に要ります。
パソコンかタブレット、あるいは紙に印刷したもの。

私は空港へ向かう途中に設定を始めて、危うく詰むところでした。

複数国を回るなら、周遊プランを選んでおけば、
国境を越えても操作は不要です。

 → eSIMの設定には、スマホ以外にもう1台端末が要る

数日前:保険の中身を確認する

条件を満たして保険が有効になったとして、話はそこで終わりません。

「最高2,000万円」と案内されていても、
それは死亡・後遺障害の場合の額であることがあります。
実際に使う可能性が高い治療費用の上限は、別の数字です。

私のカードの場合、治療費用の上限は100万円でした。
死亡時の2,000万円とは、20倍の差があります。

さらに、付帯保険を別の内容に変更できる仕組みもあるため、
そもそも旅行保険が選択されているかの確認も必要です。

 → 「最高2,000万円」は治療費の上限ではなかった

前日:荷物を詰める

直前でいいのはここです。ただし、当日買えないものがあります。

 ・変換プラグ  必要。行き先の形状を確認しておく
 ・変圧器    多くの場合、不要。充電器の対応電圧を確認する
 ・保湿剤    多めに。硬水と乾燥で普段より消費します
 ・イヤホン   端子の形式を確認。変換ケーブルがあると確実

機内での服装も準備のうちです。
デニムより、動きやすく寝やすい服の方が快適でした。

 → ヨーロッパ15日間の持ち物。変圧器は要らず、保湿剤が足りなかった

当日から現地:乗ってからの作法

準備が終わっても、現地には別の戸惑いがあります。

 ・自分の号車がホームのどこに停まるか、事前に分からない
 ・予約した席に、人が座っていることがある
 ・車内アナウンスが現地語で、何が起きたか分からない
 ・シェンゲン圏でも、パスポートチェックがある区間がある

どれも、知っていれば慌てる場面ではありませんでした。

 → ヨーロッパの鉄道で戸惑った4つのこと

出発前チェックリスト

上を順番に並べ直したものです。

 【2ヶ月前】
  □ 行き先ごとの入国要件を確認する
  □ 必要なら電子渡航認証を申請する
  □ パスポートの残存期間を確認する

 【1〜2ヶ月前】
  □ 航空券を予約する
  □ そのとき、保険の条件を満たす支払い方をする

 【1ヶ月前】
  □ 現地の移動を予約する
  □ 鉄道とバスを比較してから決める

 【3〜4週間前】
  □ 決済用のカードを申し込む
  □ 本人確認を済ませる

 【1週間前】
  □ eSIMを購入する
  □ QRコードを表示する手段を用意する
  □ 自宅で設定を完了させる

 【数日前】
  □ 保険が有効になる条件を満たしているか確認する
  □ 治療費用の上限を確認する
  □ 補償期間が旅程をカバーしているか確認する

 【前日】
  □ 変換プラグを入れる
  □ 保湿剤を多めに入れる
  □ イヤホンの端子を確認する
  □ 機内で着る服を決めておく

まとめ

準備で一番大事なのは、順番を間違えないことでした。

入国認証は3営業日かかるので、前日では間に合いません。
カードは郵送なので、直前では届きません。
eSIMは設定に別の端末が要るので、移動中では詰みます。

逆に、荷物は前日で十分です。

今回の旅で困ったことのほとんどは、
「もっと早くやっておけばよかった」ことでした。
知識が足りなかったのではなく、着手が遅かっただけです。

これから同じような旅程を組む方の参考になれば幸いです。